2017年3月27日月曜日

建具ファミリのパラメータのコントロール-1(開きドア)

これまで建具ファミリ関連の基本事項を解説してまいりましたが、どのようなオペレーションをおこなえば、すばやく挿入できるでしょうか?
ファミリは各部の寸法を出来るだけ、パラメータ化することによって、いろんな形状に対応できるように考えています。では、どこをパラメータ化するか?
Revitでは壁に建具ファミリが挿入されます。当然ですが、建具ファミリのホストは「壁」です。
実際の設計では、壁の厚さはプロジェクトによって、まちまちですから、作成した建具ファミリは壁厚によって、また、各部の寸法が自動的に変更されないと、その都度ファミリを修正しなければならなくなります。額縁の見付や建具見込み等、各部の寸法をケースバイケースで変更したい場合など、かなり煩雑ですから、パラメータによって自動的に変更されれば助かりますよね!
下記は、このような寸法をパラメータ設定した例です。

1、パラメータの設定の例
①、マテリアルのパラメータ設定


②、寸法のパラメータ設定


③、識別情報のパラメータの設定


2、木製親子開きドアの例:寸法のパラメータ修正による形状の変更




3、鋼製親子開きドアの例
①、平面関係のパラメータの修正による形状の変更


②、立面、断面関係のパラメータの修正による形状の変更



留意事項

建具ファミリは、タイプで作成します。
よく使用するタイプを予め整理し、標準仕様を決定しタイプを複製、修正して作成します。プロジェクトで使用するタイプは数が限られると思われますので、まず整えてからモデル化したほうがよさそうです。
ファミリの作成方法として、幅や高さをインスタンスとして設定する方法もありますが、プロジェクトで配置した後にそれぞれ幅や高さを作ると集計するときに困ります。幅と高さの違うタイプができてしまうことになり、幅と高さによる分類ができなくなります。
そのプロジェクトで作成したタイプは、プロジェクトの用途ごとに整理されていることになりますから、次回からテンプレートとして利用すれば効率がアップします。


2017年3月24日金曜日

外構のモデリング

外構を効率よくモデリングするには、ファミリをどのように作成したらよいのでしょうか?
まず、現状のRevitで困っている点は!

1、駐車ラインは何台配置するかによって、一個のファミリを繰り返し配置しなければならないなどの経験はありませんか?
2、側溝は、地盤面の下になりますので、そのままでは地盤面とかぶりうまく表現できない!
3、勾配が有る場合に、ホストがレベルでは、配置が水平になり地盤の中に埋もれてしまう!
4、コンポーネント/インプレイス作成(プロファイルによる)モデリングで、歩車道境界ブロックを作成する場合、多くの場合は下端が地盤より埋もれています。この場合に「陰線処理」表示の場合、断面の斜めと地盤との接地面エッジが表示がされません。
「シェーデング表示」以上の表示設定(色付き)で表示するか、「陰線処理」のマテリアルの「グラフィックス」/「サーフェイスパターン」の「パターン」を塗り潰しとし、色を設定する以外エッジを表示する方法が見当たりません。
5、その他(床、手すり機能など)の方法も考えられますが、これと言って簡単なモデル方法がありません。

【外構のモデル法】

1、「地形」と「舗装」
地盤は、「地形」を作成後「舗装」を作成します。まず「地形」を作成しますが、「地形」は、作業面を設定できません。「舗装」は「地形」をホストに作成されます。
レベルを設計GLとし、「舗装」を配置した時、「地形」と同じレベルに配置すると、断面では選択できますが、レベル+0なので、このままでは平面で「舗装」を選択できません。+であれば選択できます。
選択できるようビュー範囲の設定を、「ビューの奥行き」/レベル/オフセット=-1000(見せたい範囲)に設定し、「メイン範囲」/下/オフセット=-500(見せたい範囲)に設定します。
これで、平面でも選択できるようになります。

「舗装」や「芝生」などは、タイプで作成されます。これらは、ラインなどのファミリを配置する場合のホストとなります、また、これらは、ボイドでカットすることができます。
配置するファミリは、「面」を利用すると便利です。勾配があれば、その面に配置することができますので、いちいち作業面を設定する必要がありません。また、「面」で作成したファミリにボイドでカットする部分を作成しておきます。「舗装」に配置される時、「舗装」をカットし作成されます。
ちなみに、「地形」はボイドではカットできません。
理想は「地形」に「舗装」を作成し、ボイド付きのファミリをロードすれば、一発でモデルされます。カットされるように「舗装」の深さを設定します。一般的に、2000mmもあれば足りるでしょう。

・「舗装」はシステムファミリなので、タイプで下記のように設定します。


これで、地盤の準備が整いましたので「舗装」にファミリをロードします。

2、「外構ファミリ」、「駐車コンポーネント」のロード

①、駐車ライン等の配置

駐車ラインファミリは、ダブルライン、シングルライン、それぞれの単一ファミリ、歩道、P、矢印等で、幅や長さをパラメータで変更可能としています。複数配置するファミリの場合、配列でコントロールしていますので、配置してドラッグすれば配置することができます。
実際の設計では、いろいろな組合せができる単一のファミリを使用し組み合わせます。これでほとんどのケースを網羅できます。
また、「舗装」に勾配がある場合には、勾配面に配置されます。
臨機応変にモデルするために、パラメータや配列でコントロールします。



②、側溝・縁石等のロード

側溝・縁石・雨水桝ファミリ(グレーチング蓋付きなどを組み合わせたファミリ)は、規格品をベースに作成します。一ファミリには、サイズ別のタイプを設定します。複数配置するファミリの場合、配列でコントロールしていますので、配置してドラッグすれば配置することができます。実際の設計では端部などの半端な長さがでてくる場合がありますので、長さを調整できる単一のファミリを使用し組み合わせます。これでほとんどのケースを網羅できます。
また、「舗装」に勾配がある場合には、勾配に添って配置されます。
配置されたファミリは、「舗装」をボイドしますので、いちいち埋め込み部分をカットしなくて済みますので、簡単に配置することができます。





冒頭にあったような、エッジの表示は、予めファミリに地盤との接地面に、マスキングによる線を設定していますので、「陰線処理」表示の場合、断面の斜めと地盤との接地面エッジが表示されます。



2017年2月19日日曜日

ファミリテンプレート-3 ドア・窓

ファミリテンプレート-1~2で、基本的な部分を解説しましたが、今回は、ファミリテンプレートのドアと窓について、詳しく見てみたいと思います。

1、ドアファミリ

ドアのファミリテンプレートには、|既定値の敷居の高さ」がありません。
プロジェクトでは、プロパティの敷居の高さ、もしくは上端の高さで設定できます。
詳細は、窓ファミリに共通で、カテゴリの違いです。

2、窓ファミリ

ドアファミリと同じく、プロジェクトでは、プロパティの敷居の高さ、もしくは上端の高さで設定できます。
窓のファミリテンプレートを詳しく見てみると、「既定値の敷居の高さ」が設定されていることに気付きます。ドアのテンプレートには、これが設定されていません。
いったい「既定値の敷居の高さ」とは何なのか?検証してみます。

下記ビデオは、プロジェクトの建築テンプレートを開いて、Revitにある窓ファミリを壁に挿入してみます。「既定値の敷居の高さ」というのがありますが、結果は、プロパティの敷居の高さが「800」となり挿入されます。さらに、「既定値の敷居の高さ」を600に変更してみると、600で挿入されます。
挿入したファミリのプロパティの敷居の高さを1000に修正してみると、既定値は600のままです。

※壁に挿入する際の既定値で、既定値と挿入したファミリの敷居の高さとは連動していない!


そのファミリのビューの状態はどうなっているでしょうか?
プロジェクトの平面図のビューの高さ(事前値)は1200でした。
ビューの高さを200に変更してみます。平面図から消えましたね。
プロジェクト内のモデルは、そのモデルの範囲でビューが切り取られ表示されるようになっています。
例えば、排煙窓のように、プロジェクトの平面図の断面高さより上になった場合には、平面で表示されなくなりますよね。平面図ビューで、そのような位置の建具を表示させたい場合は、「作成/平面図/部分断面領域」で高さを設定し表示させます。
Revitの既存のファミリを詳しく調べてみると、下記のビデオのようになっています。


簡単な窓ファミリで検証します。
1、平面図/参照レベルの要素の表示設定
表示設定は、「ビュー固有の表示」とあり、その下に、「3Dビューと次のビューで表示」に、それぞれのチェックBOXがあります。
「3Dビューと次のビューで表示」とは、モデルが3Dビューと次のビューで表示されるという意味で解釈しています。

前記のRevitのファミリを検証すると、
①、Revitの既存のファミリ
「平面図/天井伏図」にはチェックなし
「平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)」のチェックなし
※その他の設定はここでは明記しないので、それぞれ確認してください。

この設定は、モデルは「平面図/天井伏図」では、非表示で、断面で切り取り時も非表示となり、
表示するためにマスキングを設定し表示されている。

②、推奨するファミリ
「平面図/天井伏図」にはチェックなし
「平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)」のチェック有
※その他の設定(下記画像)

ファミリ要素の表示設定

ファミリの高さの設定

ファミリ平面図/参照レベルの範囲設定

ファミリ天井伏図/参照レベルの範囲設定

ファミリ平面図のマスキングの表示設定

上記の設定は、下記のとおりです。
①、モデルの表示設定は上記のとおり
②、ファミリの高さ設定は、画像のとおり
③、ファミリの平面図・天井伏図の各参照レベルの範囲設定
ファミリをプロジェクトで適正に表示するには、範囲設定をおこなう必要があります。②の高さを設定していますが、プロジェクトで平面図や断面図で表示される時、そのモデルの範囲がプロジェクトで影響します。




幅や高さのパラメータを設定したファミリがプロジェクトでロードされた場合に支障をきたす場合があります。例えばビデオのように、ファミリの高さをH=1500、既定値の敷居の高さをH=900とし、敷居の高さをH900で挿入し、平面図での範囲設定を、断面のオフセットを1500(参照レベルより)にしたとします。
もし、プロジェクトでファミリの高さを修正し、H400としたタイプを作成した場合、切られる断面の高さは、900+400=1200となります。この時、ファミリの範囲設定の高さはH1500ですから、H1200より上になってしまい、枠等の断面が表示できなくなります。
ファミリを作成する場合の範囲設定は、その時のモデルの敷居高さより、少し上の値(+150~+200ぐらい)で設定します。ファミリの高さがそれ以上小さくならない範囲(窓の高さはH300以下は無いでしょうから)の値を設定します。
そうすることで、タイプで高さが変更されても、断面の切り取り位置は表示されます。
マスキングの表示設定は「インスタンスが切断された場合のみ表示」にチェックをかけます。

この設定は、モデルは「平面図/天井伏図」では、非表示設定だが、断面で切り取り時は表示となる!
そのため、モデル自体は表示されるので、簡略や標準表示などの必要な場合にマスキングを設定し表示すれば良いということです。

例外として、ファミリをネストする場合は、ネストされたファミリの「平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)」のチェックがグレー表示となり設定はおこなえません。
裏技であまりお勧めする方法ではありませんが、カテゴリの違いを気にせず無視すれば、最終ファミリのカテゴリを、窓からドアに変更すると、うまく表示されます。その場合は「既定の敷居の高さ」は、「0」にしておく必要があります。もしくは「0」にして削除するかです。また、プロジェクトでは「既定値の敷居の高さ」は、あくまでも既定値ですから、必ずしも既定値で敷居の高さを設定するものではないはずです。「既定値の敷居の高さ」でそのまま進む場合などがありますので、ユーザーには、必ず「敷居の高さ」を意識する意味でも、「0」の方が良いかもしれません。
また、ネストのファミリの上部の部材のみ「平面図/天井伏図」のチェックをはずし、その他はチェックしないと、上位のファミリで表示されなくなります。なぜ、上部の部材のみチェックをはずすかというと、天井伏図の場合は、簡略表示もしくは標準表示で十分表現できるものです。簡略表示、標準表示には、マスキング処理しておけば良い訳です。
窓とドアの相違は「既定値の敷居の高さ」ぐらいしか検討がつきません。推測ですが「既定値の敷居の高さ」に関係があるようで何故かは?解っておりませんので、ご了解ください。

前々回も、マスキングの扱いについては説明してきましたが、特に修正する場合に厄介になります。
その意味でも、モデルはモデルできちっと表示させ、マスキングは極力単純にしたほうが良いかと思います。


2017年2月17日金曜日

ファミリの拘束

前々回と、ファミリテンプレートについて解説しましたが、なぜ、ファミリをネストするのかということですが、表題の「拘束」との関係があります。

ファミリの拘束は、どのような法則で拘束されるのかは、基本的には解ってはいるものの、色々なケースで予期しない振る舞いが起きてしまうことがあります。

通常は、参照面、参照線を引いて、寸法もしくはパラメータを設定して、フォームの押出しやスイープ等でモデルを作成しますが、全てを、拘束しなければならないということではありません。
Revitは、参照面等を下敷きにして、モデルした場合は、拘束しなくても追従します。
マスキングについても同様です。
簡単なビデオで検証してみます。


押出しの平面で長方形のモデルを拘束なしで作成しパラメータで変形させると、拘束なしでも追従します。立面で高さ方向を参照面に拘束した場合と、しない場合では、結果はビデオのとおりとなるのが判ります。
この振る舞いから、フォームで作成したモデルは、拘束なしでも追従することが判ります。
立面のように、出来たモデルは参照面等に拘束しないと変形されません。
初期のモデル作成のままだと、Revitは拘束するようですね。しかし、複雑なモデルを後で修正した場合など、拘束のつじつまが合わなくなり(なぜかしら?)、初期のモデルに支障が出てくるケースが多々あります。(皆さんも経験あると思います)

そこで、下位のファミリを拘束なしで作成し、本ファミリにネストすると、本ファミリ内ではフォームの作成の部分は変形されません。つまり、ネストさせると上位のファミリでの拘束の手間が省けますし、妙に変形することもありません。もちろん、前記のような、フォーム作成部分以外の立面部分のような拘束は必要です。
この現象を利用すると、フォームで作成する部分などのモデル作成は、DWGを読み込み、下敷きにして拘束なしでモデルを作成しネストされることが可能となります。

下記のビデオは、実際の窓ファミリを修正して、別のファミリを作成する方法です。
(既存のファミリの詳細は、ここでは気にしないで見てください。)

1、ファミリに必要なデータをDWGデータから作成します。


2、ファミリに読み込んで、前記のようなファミリを作成します。
すでに作成済みの、既存のファミリをカスタマイズします。
コピーするファミリは、タテ枠、上下枠、建具をそれぞれ部品化し、ネストして作成できるように設定したファミリです。
DWGデータを使って、必要な新しい部品を作成していきます。
この方法ですと、一から作成する方法と比較して、格段にすばやく作成することが可能です。
この例では、DWGデータ作成から、ファミリのカスタマイズまで、約1時間弱で作成できました。

作成したいファミリのホルダーを作成して、似通った既存のファミリをホルダーにコピーし、名前を変更します。次に、ネストしているファミリ(各部品)の名前をそれぞれ変更し、各ファミリを修正し保存します。(この時、保存するホルダーと名前を間違えないようにしてください)
各ファミリを修正するには、予め作成しておいた、1項のDWGデータを読み込み下敷きにして、フォームでモデル化します。この時、DWGの下敷きには、拘束していないことに留意してください。
フォームで作成した後は、立面の長手方向の拘束をおこない、変形されるかチェックし、良ければ保存します。
それぞれのファミリごとに繰り返し作成し、部品を完成させます。

3、上位のファミリの構成
  A、下記のファミリの部品
  B、アルミ額縁、木製額縁
  C、水切り皿板
  D、各シーリング類
  E、ハンドル類

4、ファミリの部品の構成
  A、タテ枠(左右同じ場合は、反転複写にて兼用)
  B、上枠
  C、下枠
  D、建具(さらに、下位の部品ファミリで組み立てしている)
    ①、タテ桟(左右同じ場合は、反転複写にて兼用)
    ②、上桟
    ③、下桟

※留意点
・DWGデータを貼り付けて、「グラフィックス/表示」のチェックをはずし、ネストした時に表示されないようにする。
・ネストする時(「プロジェクトにロード」この場合は、上位のファミリにロードする意。)に、「既存のバージョンとそのパラメータ値を上書きする」でロードする。

No,1

No,2

No,3

No,4

最後に、テストプロジェクトにロードし、パラメータ値が適正かチェックし完了です。
上位の既存のファミリについては、別の機会に紹介します。

今回紹介した方法は、部品化し組み合わせるという手法で既存のファミリのカスタマイズが簡単になります。例えば、複層ガラスの建具を作成したい場合は、建具の部品ファミリのみ作成し、カスタマイズしますので、バリエーションを簡単に増やすことができます。

2017年2月10日金曜日

ファミリテンプレートー2

基本的なファミリテンプレートのカテゴリー2です。
前回では、ファミリテンプレートの基本的な部分とドアに2種類について検証しました。
今回も、別のカテゴリを検証してみたいと思います。

前回と同様に、新規作成/ファミリを選択すると、下画面のファミリのテンプレート画面が出てきます。


一般モデル(床、線、天井、壁、面、ホスト無し、その他いろいろ、計10種類)というのがあります。

1、「一般モデル(メートル単位).rft」について
このファミリテンプレートは、ホストが無い場合です。
どのようなケースで、使うのでしょうか?
まずは、テンプレートを開いてみましょう。(あまりに単純なので画像は付けません)
十字の「参照面」があるだけです。
これは、真に一般的なファミリ(ホストに無関係の)でもいいし、前回説明したような「ホスト」が決まっているファミリの入れ子に(ファミリにネストする)したい場合などに使うこともできます。

下のビデオのように一般モデル(メートル単位).rft でファミリを作ります。
プロジェクトにロードし配置してみると、「ホスト」はレベルとなることが判ります。


ここで、あるファミリにネストし利用する場合はどうなるでしょうか?
先ほど一般モデルで作成したBOXを、「一般モデル-面付き」にネストしプロジェクト内のモデルの面に挿入するファミリを作成してみます。このようにネストしたファミリの「ホスト」は、ネストされたファミリに依存されるようになるということです。



カテゴリは「一般モデル」で、そのままでもかまいませんが、カテゴリを変更することができます。
カテゴリが「一般モデル」では、ネストされるファミリのカテゴリと違う場合がでてきます。整理がややこしいので、カテゴリの変更をおこない、ファミリのカテゴリを合わせておきます。
そうすることで、例えば「ドア」にネストするファミリ(部品)を「一般モデル」で作成し、カテゴリを変更し同じカテゴリに合わせます。
但し、システムファミリへの変更はできません。(変更する場合にカテゴリがでません。変更できるカテゴリには制限があります。)
変更されたカテゴリは、プロパティ:一般ファミリ → 修正されたカテゴリが表示されます。




ドア、窓、収納等、ファミリ(部品)をネストし作成したほうが、作り易い場合があります。
部品なので、同じ部品であれば、どのファミリでも共通してネストし使用できることです。
また、通常は「注釈/マスキング」で表示設定をおこないますが、複雑なマスキングは、修正する際のエラーの原因になるようです。特に、複雑なサッシ枠等にマスキングをおこなうと、他の場所を修正したのに、マスキングの拘束がおかしくなるなどの現象が多々あります。
ネストしたファミリを使えば、モデルをそのまま詳細表示で表現すれば、マスキングをおこなわなくて済みます。
マスキングの使い方として、簡略表示、標準表示などのように、概略の形を表現する場合に使うと良い結果に繋がります。
(モデルやマスキングの拘束については、別の機会に詳しく解説します。)

「窓」で作ったファミリを「ドア」にカテゴリ変更することもできます。また、その逆も可能です。
その場合は「ドア」のファミリの振る舞いに依存されます。このように、カテゴリの振る舞いに合わないファミリができた場合、別のカテゴリで作り直すのではなく、カテゴリを変更するのも一つの簡単な方法です。
前記したネストするファミリは、ネストされたファミリで振る舞いがおこなわれます。
(全てを検証したわけではないので、そうでないかもしれませんので、その場合はご容赦ください)

今回、解説した内容は、ドア、窓、収納等、いろいろな部品で作られるファミリに応用できる基本的な事項です。ドアファミリ等のカスタマイズに関して、追々、必要となってきます。


ファミリテンプレート-1

基本的なファミリテンプレートのカテゴリについて検証してみたいと思います。
ファミリはカテゴリ別に整理されています。
ファミリを作成する場合には、ファミリのテンプレート(*.rft)からそれぞれのカテゴリを選択しますが、同じカテゴリでも、いくつかの種類があることに気付かれたはずです。
どのようなファミリにするのかによって選択が異なります。

新規作成/ファミリを選択すると、下画面のファミリのテンプレート画面が出てきます。


一般モデル(床、線、天井、壁、面、ホスト無し、その他いろいろ)やドア、窓など、その他いろいろがありますね!
理解できると当たり前のようですが、重要なのは「ホスト」を何にするかと言うことです。
Revitのプロジェクトでは、床、壁、天井、線、面などを「ホスト」といいます。例えば、ドアを壁に挿入する場合の壁が「ホスト」に当たります。照明器具など天井に挿入する場合は天井が「ホスト」となります。一般モデルで作成したファミリを、プロジェクト上のどこかの「面」にロードしたい場合は、「面」を選択すればいいわけです。なんとなく理解できると思います。
マッチしたファミリテンプレートを選択するには、そのカテゴリと「ホスト」により決まるということです。
どんなファミリにしたいのかは、ユーザーが決めることです。単純なオペレーションをおこなうには、ファミリテンプレートの選択は、非常に重要になります。

前回ご案内しましたので、ここではファミリテンプレートのドアを見てみましょう。
「ドア-カーテンウォール(メートル単位).rft」と「ドア(メートル単位).rft」と「ドア_RUG.rft」の3種類が用意されていますね。
カーテンウォールはさておき、この2種類の違いは何でしょうか?

1、「ドア_RUG.rft」を開き、平面図/参照レベルでビューを表示します。
開口部の下側の「開口部断面」(画面用でブルー表示)を選択し、右クリックしてみます。
選択肢の「削除」がグレー表示されています。これは、削除できません。


ドアの開口部廻りの納まりを、RCのダキ付きにしたい場合や内側に額縁を付けたファミリにしたい場合などに都合が悪くなります。この「開口部断面」は壁を平面、断面において、垂直に開口することしかできません。したがって、壁の複雑な開口はできませんので、簡単なファミリの作成に適したファミリテンプレートと言えるんでしょうね。

2、では、「ドア(メートル単位).rft」と比較してみます。
開口部の下側の「開口部断面」(画面用でブルー表示)を選択し、右クリックしてみます。
選択肢の「削除」が、ここでは表示されていますので、削除することができます。


前記の場合と比較して何ができるかですが、まず「開口部断面」を削除します。
同じく、ドアの開口部廻りの納まりを、RCのダキ付きにしたい場合や内側に額縁を付けたファミリにしたい場合は、「作成/ボイドフォーム」で壁を開口することができますので、いくつかの開口を作ることができます。

下記の簡単なビデオはファミリ作成時にボイドフォームで開口する方法です。



下記のビデオは実際のドアファミリ作成時にボイドフォームで開口を作成したケースです。
サッシ、額縁、RCダキをコントロールしたケースです。



このように、選択するファミリテンプレートにより作成できることが限定されます。
詳細に作成しないにしても、「ドア(メートル単位).rft」を使用したほうが、
「開口部断面」は使えますので、こちらで作成したほうがよさそうですね。

建築設計で、計画設計か基本設計か実施設計かで、ファミリを使い分けますか?
計画段階では、簡単な表示で良いのですが、後に、いちいちファミリを入れ替えますか?
いちいち入れ替えしなくても済めば、それにこしたことはありません。
例えば、ドアファミリをプロジェクトに挿入した場合に、簡略表示であろうが標準表示であろうが、詳細表示であろうが、オペレーションするのは、1回です。
ようするに、ファミリが簡略表示や詳細表示になれば良いわけですから、極力そのようなファミリにしたいですね。施工分野においても、そのまま使えるファミリを作るのは大変でしょうが、加筆程度で施工図として使えるレベルのファミリであれば、言うことありません。

今回は、ファミリテンプレートの基本的なことについて検証してみました。
Revitを使い始めたころは、今回紹介したドアファミリテンプレートの違いに気付かず、前記1項のみで作成していました。方法がわからず、内部額縁の下に壁の開口が見えてしまい、ずいぶん悩んだことがありました。
まだまだ、奥は深く、いろいろなテクニックがありますので、随時、紹介していきたいと思います。

2017年1月23日月曜日

鋼製開きドアファミリの作成

Revit ファミリ追加!

さて、今回は鋼製開きドアシリーズのご紹介です。
また、ここではご紹介致しませんが、木製片引き戸シリーズもアップしております。
Webサイトは下記から!

http://shop.planning-people.com/



前回ご紹介したファミリも同様に、下記の事項に留意して作成しております。

A-1~などのタイプは、枠をベースに、建具扉、取手形状、沓摺形状、いくつかのネストしたファミリで組み立てられています。最終(上位)のファミリは、仕上げマテリアル、建具扉、取手形状、沓摺形状などの、そのタイプのパラメータで選択変更することにより修正することができます。つまり、ネストしたファミリを修正する必要がないということです。
下位のファミリのパラメータは、上位のファミリで修正されます。
これは、ユーザーがカスタマイズする場合に威力を発揮します。
見方を変えれば、形状の違う下位のネストするファミリを作成すれば、上位のファミリで、選択し入れ込むことができ、マテリアルなどのパラメータを上位のファミリで修正することが可能となることです。
ユーザーは、色々な形状のネストしたいファミリを作成し、上位のファミリで選択しパラメータを修正すればいいだけです。
但し、枠の各部のパラメータの修正は可能ですが、枠形状の3つの基本パターンは変更できませんので、それ以外の枠パターンを作成する必要があります。
また、ネストするファミリの作成に当たっては、現在設定してあるパラメータを使う必要があります。(ネストファミリをコピーし作成します。)

私は、これまで色々なファミリを作成してきて、あまりにも多くなりすぎて、どれを使っていいかさえも、わからなくなってきたという、経験から、ベースとなるきちっとした基本的なファミリを作成し、中身は簡単に入れ替えることができるファミリを作ろうと考えました。そうすれば、整理も簡単になります。
似たようなファミリは良くあるものです。その度に一からファミリを作成するのは、あまりにも効率が悪く、データの蓄積にも繋がりません。そうした一貫したファミリの作成が必要ではないかと思っております。

カスタマイズについては、追々ご紹介していきたいと思っております。


1、鋼製開きドアファミリの構成

 下記は、鋼製開きドアのファミリ構成表です。

 ・A-1~6、B-7、8までの、標準の扉形式で分類
 ・枠形状が1型、2型、3型
 ・取手形状が、13種類
 ・沓摺形状が、4種類で分類され、沓摺無しを設定
 ・ガラリは、鋼製がらり設定
 ・オプションタイプとして、B-2-7、B-2-7-2、B-3-7、B-5-8、B-6-8、のファミリが設定されています。
 ・各部の寸法は、パラメータにより変更ができますので、自由に設定しタイプを作成することができます。

ファミリは、扉タイプをベースとして、枠形状3タイプとガラリ、沓摺形状の組合せで構成しております。

そのファミリタイプとして、取手形状、沓摺形状をそれぞれのタイプの中で選択し組合せできるように設定されております。
こうすることで基本パターンから、ユーザーは多くの組合せタイプを作成することができます。

※木製開きドアファミリの構成より、省いたタイプは、B-1、B-2、B-3、B-4、B-5、B-6、のタイプです。
B-2-7、B-2-7-2、B-3-7、B-5-8、B-6-8のタイプで、作成できる形状なので省きました。







2、枠形状、沓摺、ガラリ










3、取手形状

4、A-1~A-6の基本オペレーション

ガラス、ガラリそれぞれの端明きを変更するとそれぞれの両端の端明きが等しくなり、自動的にそれぞれのWが決定されるファミリです
扉幅が変更されたときに形状が自動的に決まりますので、スピーディなオペレーションが可能です。
各部の寸法やマテリアルは、パラメータにより変更可能で、好きなように設定することができます。
タイプの編集で、タイプを複製し、パラメータ値(数値)を変更します。また、取手、沓摺はそれぞれのタイプ欄で選択し変更するだけなので、いたって簡単にカスタマイズすることが可能です。
将来、扉パネルや取手等を増やしたい場合などに供え、ネストされたファミリをカスタマイズすることにより、自社独自のファミリを構築することが可能です。

平面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。

断面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。


5、B-7、B-8、B-2-7、B-2-7-2、B-3-7、B-5-8、B-6-8の基本オペレーション


ガラス・ガラリそれぞれの端明き、W、H(パラメータ)を変更する方法で、自由に形状を決めることができるファミリです

扉幅、高さの範囲で寸法を決める必要があります。
また、各部の寸法やマテリアルは、パラメータにより変更可能で、好きなように設定することができます。
タイプの編集で、タイプを複製し、パラメータ値(数値)を変更します。また、取手、沓摺はそれぞれのタイプ欄で選択し変更するだけなので、いたって簡単にカスタマイズすることが可能です。
将来、扉パネルや取手等を増やしたい場合などに供え、ネストされたファミリをカスタマイズすることにより、自社独自のファミリを構築することが可能です。

平面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。
断面図の表示設定は、詳細と標準と簡略の3通りです。


6、ファミリ製品の構成


※ご注意:Revit ver.2015以上対応


 それぞれのファミリ製品には下記のファイルが含まれます。

 (枠形状の3タイプで1組セットです)
  1、鋼製片開きドア-1型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  2、鋼製片開きドア-2型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  3、鋼製片開きドア-3型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)

  4、鋼製親子開きドア-1型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  5、鋼製親子開きドア-2型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  6、鋼製親子開きドア-3型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)

  7、鋼製両開きドア-1型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  8、鋼製両開きドア-2型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)
  9、鋼製両開きドア-3型・・・.rfa(20タイプ事前設定済み)

  10、扉・取手・沓摺・注釈記号のそれぞれのファミリ
  11、鋼製(形状)開きドア-2型・・・.rvt(参考プロジェクト)
   ・建具番号入力用集計表(各パラメータ・室名~室名表示)
   ・建具番号・タイプ・サイズ別集計表(各パラメータ・室名~室名表示)
   ・建具表タグファミリ(標準タイプ)
   ・建具符号タグファミリ
   ・REXJ/建具表機能に準拠し、識別情報を自動作成


7、参照プロジェクト

製品をロードしたら参照プロジェクトファイルが用意されています。
添付ファイルのRevitプロジェクトファイルを開きます。

システムファイルは【挿入-ファミリをロード】ではロードできませんので、この参照プロジェクトから、必要なシステムファミリをコピーします。
手順は下記の通りです。

 1、参照プロジェクトのプロジェクトブラウザで目的のシステムファミリや集計表を選択し、右クリックし/
   クリップボードにコピーします。
 2、作成するプロジェクトで、修正/貼り付け/クリップボードから貼り付け/・・・で貼り付けし、
   プロジェクトで使えるようになります。


8、集計表へ建具配置の部屋名表示

 集計表では、建具ファミリが配置された部屋名が反映されます。基準は、扉の開き側とその反対側で集計されます。計画時には、建具表を作成しなくても集計表で管理できますので大変便利な機能です。

9、REXJ/建具表への準拠

 ファミリに設定された製品情報のパラメータ(識別情報)が、建具表タグで自動集計されます。
ファミリの識別情報を修正すると、建具表へ反映されます。
但し、REXJ/建具表の機能は、取付場所(部屋名)、建具の数量の自動表示はサポートされません。

10、ファミリタイプの編集とパラメータの設定

10-1、マテリアルと寸法のパラメータ設定

各ファミリのパラメータはグレー表示されているヶ所以外は変更可能です。但し、数値の制限はかけていませんので、適正な数値を入力する必要があります。(単位違いなどによる数値によりエラーとなりますが、キャンセルで戻ります)
これにより、独自のファミリタイプを作成し簡単にカスタマイズすることが可能です。
マテリアルは、この製品では基本的なマテリアルのみサポートされています。カスタマイズする場合は、Revitのマテリアルを使用することをお勧めします。
よくある現象として、マテリアルはタイルで繰り返されるため、継ぎ目が表示されることがあります。自身で写した写真やクロスメーカーからダウンロードしたデータはこのような現象になりえます。PhotoShopなどで編集したマテリアルを作成する必要があります。

10-2、識別情報のパラメータの設定

・扉タイプは変更不可です。カスタマイズする場合のみ、ネストするファミリを作成した上で、ファミリを挿入し、タイプを入れ替えることができます。その場合、パラメータの関連付け等、理解した上でおこなってください。

・取手タイプ、沓摺タイプは変更可能です。新規にファミリを作成し、ネストしてタイプを切り替えることもできます。

※いずれも、添付にあるネストしたファミリをフォーマットとして、名前を変えて保存し、新規のファミリを作成します。

まずは、基本オペレーションが先決です。カスタマイズに関しては、追々、理解していくことにしましょう。
実際の設計プロジェクトでは、枠形状、取手形状、沓摺形状のタイプが限られると思われます。
設計に当たって、予めそれぞれの形状タイプを決定し、プロジェクトに挿入するようにしましょう。
プロジェクトに挿入後、不要なタイプを削除し、整理してから、タイプで独自にカスタマイズし、タイプを作成、整えます。計画時は建具表作成はおこなわないと思われますので、サイズや仕様を整理、作成し平面に配置し計画します。